私の好景・絶景

五十五歳の私

ライフワークとして、写真の道を決めたときの言葉。

まだまだ 道半ば・・・・・
何処へ向かって進めばいいのか。
自然に聞いてみよう。

カメラマンとしての自分。
デザイナーとしての自分。
アートディレクターとしての自分。
様々な自分と向き合い、
悩みながら今日まで歩んできた。

五十五歳にして、カメラマンとして考えたとき、自分の写真はどこへ向かえばいいのだろうか。
悩んで悩んで、結局、自然に聞くしかないのだと結論したのです。
五年経った今も、
成長できたのか、それとも、
変わらずかな?
(岡山 高梁市)

 

鵜戸神宮

三日間、雨にたたられた後の快晴。
九州ツーリングの最終日に、何となく立ち寄ってみた鵜戸神宮。
私にとって、この訪問が幸運を呼んだ神社となった。

翌日の早朝、臼杵港のフェリー乗り場に行った。
朝一番の便。
乗船できると信じて疑わなかった。
今まで、一度も乗船出来ないことはなかったからだ。
ところが、返事は明後日の朝まで予約でいっぱいとのこと!
何とか・・と懇願してみたが、無理です・・と。
大分発も同様で、四国に渡れない。
宿もドタキャンするしかない・・・と半ば諦め、途方に暮れていた矢先、先ほど相談した係の方が走りながら、
「あんた、乗れるよ」
どうやら、この便に乗船予定の方が重要な忘れ物を思い出し、キャンセルしたらしい。
奇跡だ!
何と、無事乗船でき、何事もなく松山へ。

この鳥居は、鵜戸神宮にある稲荷の方へつながっている。
朱塗りの鳥居が印象的だった。
この後、神宮の本殿を訪れ、旅の無事や自分に都合の良い勝手なお願いをお祈りした。
そんな私が、です!
幸運を頂いたと信じている。
いやいや、幸運を頂いたのです。
改めて、ありがとうございました。
(宮崎 日南市)

春を待つ、
日本の原風景

子どもの頃、こんな光景は身近にあった。
大抵、どこかに藁ぐろがあり、基地たるものを作ってあそんでいた。
良く怒られたものだ。

こらぁ〜!

今となっては、良き思い出だ。
街では、この様な光景はもうない。
どこかあたたかい、ご近所とのつながりもない。
日本に田んぼは必要だ。

春を待つ、
日本の原風景がここにあった。
(岡山 岡山市)

 

商店街 アーケード

子どもの頃、遊び場だった商店街。
鬼ごっこの舞台として最高だった。
全天候型遊び場だから
何時でも遊べるのが、また、いい。
おまけに、隠れるところは無数にある。
あの頃の商店街は、活気があり、楽しかった。

数十年の時は経ち、多くの地域で商店街は過去のものとなっている。
しかし、ここ、松山は違う。
あの頃までの活気はないかも知れないが、多くの人が往来している。

アーケードは、商店街の象徴的なものだ。
よく見ると、意外に面白い。
(愛媛 松山市)

街の一景

松山市中心部、千舟町通りに面した、とあるビル。
このビルはツタが覆い繁り、独特の風情がある。

煉瓦造りの建物などに見たりする。
古い建物の外観で見たりする。
また、どこかの観光写真で見たりする?

確かなことは、コンクリートの無機質な街並みの中に印象的だったということ。
一部、切り取ってみた。
(愛媛 松山市)

 

銀天街のとある店

年に一、二回、松山に行っている。
長年親しい、素敵な画家がいる街でもある。

松山には、大街道と銀天街という商店街がある。
それぞれ、違った良さがあって楽しい。
その銀天街の中に、面白い看板のお店があった。
何のお店か覚えてはいないのだが、写真の題材として美味しい。
こんなお店が増えると、商店街はもっと楽しくなるかも。
(愛媛 松山市)

 

圓光寺のネコ

松山、銀天街に圓光寺というお寺があった。
何か落ち着く雰囲気。
具合がいい、空気がある感じ。
そこに、ネコがいた。

ネコは、ホント、気ままですね。
うろうろ、ごろごろ。
庭の草むらに入っていったので、追っかけてみた。
じっと様子を見ていると、
何か気になることがあったのだろうか。
獲物を捕らえる顏になった?
(愛媛 松山市)

 

ENERGY

岩肌に生える草や苔たち。
遙か昔、溶岩が固まったのか、地殻変動で隆起したのか・・・
どのくらい時間を経たのか、たくましく生えている。
私たちが日頃、庭や公園などで見かけるものとは、まるで違う生命エネルギーを感じる。
だから、レンズを向けてしまうのだ。

いつか、この岩を砕き、土にしてしまうのだろう。
少なくとも、私が生きている間でそれを見られることはない。
何百年、いや、それ以上かも知れないが、
この植物たちは、岩を砕くのだ。
大したものだ。
(高知の山中どこか?)

 

鍋釜滝の一景

鍋ヶ滝という、雑誌にも取り上げられている、有名?な滝がある。
とても、似ている名前だが、ここはまったく違う。
毎回、グーグルマップやツーリングマップルを睨めっこしながら色々探す。
この滝は、かなりマイナーな滝かも知れないが、阿蘇郡小国町にあった。

本来のタイトルの滝は、この写真の滝ではない。
その滝も素晴らしいのだが、
この、何とも言えない川の流れのカタチに興味を引かれた。
流れを絹の糸のように表現したら、
そのカタチが浮き出てきた。
(熊本 阿蘇郡小国町)

 

鍋ヶ滝

鍋ヶ滝である。
原尻の滝に始まり、滝の魅力にとりつかれてしまった。
自然は、本当に不思議なことをする。
この滝は、滝の内側に大きな空洞がある。
殆どの滝は、外から眺めるのだが、この滝は内側から見られるのだ。
内側は薄暗いので、映画のスクリーンをシャワーカーテン越しに見るような不思議な感じだった。

ここは、訪れる観光客も多いようだ。
私がこの場所から撮影を試みるにあたって、邪魔にならないよう頑張った。
風向きにもよるのだろうが、しぶきが多く、レンズが直ぐに水で曇る。
何とか撮影出来たが、もう一度チャレンジしたい滝だ。
(熊本 阿蘇郡小国町)

 

曽木の滝

偶然通りかかった。
グーグルマップがなければ、気づかずにいただろう。
着くまでは、なめていた。

・・・・・凄い。

あまりにデカくて、どう撮影して良いか分からず、とにかく、全体を収めたくて、持っている最も広い画角のレンズ(17mm)を試したのだが、それでも入りきらないサイズだった。
※実は、写真左には、まだまだ驚きの光景がある。

地元の説明員?によると・・・
前日までの雨で、これだけ水量の多い状況は、そうそう見られることはない、とのこと。
ラッキーらしい。
轟音とともに濁った水が激しく流れる様には、唯々圧倒される。
改めて思う。
人間は小さなものだ。
(鹿児島 伊佐市)

 

黄牛の滝

「あめうしのたき」と読む。

久住からバイクで442号線を走っているとき、看板を見て、寄ってみた。(大分県竹田市)
なぜか、滝は大好きで、つい、寄ってしまう。

岡山でもし、この規模の滝があったら、「すごい」部類に入るのだが、九州だと違う。
九州は、凄いところなのだ。

滝壺の近くまでもっと近寄りたかったのだが、足元が悪く、遠慮した。
私がいる間、
訪れる人もなかったが、
なかなかの迫力だった。
(大分 竹田市)

 

原尻の滝

三年前、二七年ぶりにリターンライダーとして九州ツーリングで訪れた初めての滝。
二十代の頃、九州は何度も周遊したが、滝に行ったことはなかった。
何となく、道路標示に誘われ、原尻??・・・変わった名前だなぁ・・・
道の駅のような場所に着いた。
最初は、ここですか????
と思いつつ、案内に誘われ・・・!!!!!

原っぱの真ん中に、ぽっかり・・と穴がある。
そこが、滝なのだ!
あまりの光景に、度肝を抜かれた。
日本にこんな場所があるのだ。

この写真は、二度目の訪問時に撮ったもの。
遂に空が晴れた!
(大分 竹田市)

 

関之尾滝

雨の中、宮崎へ向かう途中、
「滝のえき」という道の駅があった。
ちょっと、休憩。

よく見ると、滝があるらしい。
関之尾滝。
百選に選ばれるほどの滝のようだ。

いつも、滝をどのように撮影するか悩んでしまう。
水の流れを止めるのか、絹のように流すのか、それとも・・・。
滝は、小雨の中、水は多く、ゴォーと唸っていた。
その荒々しさを伝えたくて、水の流れをぶらしてみた。
(宮崎 都城市)

 

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